W・H・オーデンの名言
[1907.2.21 - 1973.9.29]
イギリスの詩人。文体と技法において強い影響を与え、20世紀最大の詩人とも言われる。初期の政治的・心理的なものを経て、後期は宗教的・哲学的な主題へと至った。オックスフォード大学詩学教授。著書は『オーデン詩集』『オーデン わが読書』『しばしの間は』『不安の時代―バロック風田園詩』『染物屋の手』『もうひとつの時代』『新年の手紙』『第二の世界』『シェイクスピアの都市』『演説者たち』等。
A real book is not one that we read,but one that reads us.
本物の本においては、我々が本を読むのでなく、本が我々読んでしまうのである。
A poet is, before anything else, a person who is passionately in love with language.
詩人とは他の何よりも、熱烈に言葉を愛する者のことだ。
In general, when reading a scholarly critic, one profits more from his quotations than from his comments.
学術的な評論を読むときには概して、その批評よりも引用からの方が得るところが大きい。
Some books are undeservedly forgotten; none are undeservedly remembered.
いくらかの本は不当にも忘れ去られるのだが、不当に記憶されている本というものはないものだ。
One cannot review a bad book without showing off.
目立たせることなく、悪書を批評することはできない。
Without Art, we should have no notion of the sacred; without Science, we should always worship false gods.
芸術がなければ、どんな神聖の観念も持てなくなるだろう。科学がなければ、つねに邪神を崇拝することになるだろう。
The image of myself which I try to create in my own mind in order that I may love myself is very different from the image which I try to create in the minds of others in order that they may love me.
自分を愛するために心の中で作り出そうとしている自己イメージは、愛されようとして他者の心に作り出そうとしているものとは、まったく違っている。
All wishes, whatever their apparent content, have the same and unvarying meaning: "I refuse to be what I am."
見かけの内容がどんなものであれ、あらゆる望みは「私は私を拒否している」という、つねに変わらぬ意味合いを持っているものだ。
All pity is self-pity.
あらゆる同情は、自己憐憫である。
A vice in common can be the ground of a friendship but not a virtue in common.
美徳ではなく共通の悪徳こそが、友情の素地となりうるものだ。
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